[2022年うらかすみ日本酒塾にいってみた:第1回 日本酒入門

『うらかすみ日本酒塾』は9月から翌年3月までの半年間、宮城県の本塩釜にある「銘酒 浦霞(うらかすみ)」の「株式会社佐浦」でおこなわれています。

【主な講義内容】

・日本酒の基礎知識

・清酒ができるまで

・きき酒

講師は株式会社佐浦の社長、杜氏、外部講師の方々など、各講義内容に精通されている方々でとてもわかりやすかったです。

[講義のポイント(Sake Diploma対策的な)]

・日本酒は酒税法では「清酒」と呼ばれる。

酒税法での清酒の定義

・米、米麹、水を原料として発酵させてこしたもの(アルコール分22度未満)

・米、米麹、水および清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させてこしたもの(アルコール分22度未満)

→「こしたもの」は醪を搾る「上槽」の工程のこと。醪の液とかすに分ける工程。

・2015年12月に地理的表示「日本酒」が指定され、「国内産米を使用し国内醸造された清酒のみ」が「日本酒」を名乗れることとなった。

・日本酒の種類(製造方法による違い、処理による違い)

[特定名称の清酒](製造方法による違い)

条件:①白米は農産物検査法の農産物規格規定で3等以上の玄米を精米したもの。

②麹米の使用割合が15%以上のもの。

特定名称 使用原料 精米歩合
吟醸酒 米、米麹、醸造アルコール 60%以下
大吟醸酒 米、米麹、醸造アルコール 50%以下
純米酒 米、米麹
純米吟醸酒 米、米麹 60%以下
純米大吟醸酒 米、米麹 50%以下
特別純米酒 米、米麹 60%以下または特別な製造方法
本醸造酒 米、米麹、醸造アルコール 70%以下
特別本醸造酒 米、米麹、醸造アルコール 60%以下または特別な製造方法

→吟醸酒:低温でゆっくり発酵させて粕歩合(酒粕の量)を多くすることで特有な芳香(吟香)を有す、吟醸造を用いる。

→「特定名称酒」以外は「普通酒」となる。

[製成後の処理による違い]

原酒 上槽あと、加水しないため、アルコール度数が高い濃醇なお酒。
樽酒 樽に入れて木香をつけたもの。
生酒 貯蔵前も瓶詰め前も加熱処理がされていない。甘い香りとなる。
生貯蔵酒 上槽あと、加熱処理せず生のまま貯蔵し、瓶詰め時に一度だけ加熱処理されたもの。
生一本 単一の製造所でつくられた純米酒。ブレンドしていないお酒。自社の別の製造所で作られた純米酒や他社でつくられた純米酒を混和したものは生一本の表示ができない。
長期熟成酒 満3年以上倉本で熟成させた増醸酒を除く清酒

・日本酒の温度表現

冷や 雪冷え 約5度
花冷え 約10度
涼冷え 約15度
お燗 日向燗 約30度
人肌燗 約35度
ぬる燗 約40度
上燗 約45度
熱燗 約50度
飛びきり燗 約55度以上

[きき酒タイム♪]

  1.     特別純米酒 生一本 浦霞
  2.     ぼとる 浦霞
  3.     純米吟醸 浦霞禅
  4.     大吟醸原酒 2018BY(数量限定品)

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